共謀罪の採決に反対する行動の呼びかけ

早ければ来週の金曜日(4月28日)にも共謀罪(テロ等準備罪)法案が採決されそうな状況にあります。
戦前、成り行きに任せていたが為に急速に息苦しい社会に変貌し、泥沼の戦争への突入していったことを教訓とし、いまこそ明確な意思表示として、法案成立に反対する声を国会へ届けましょう。

4/25(火)12時~13時
衆議院議員会館前

4/27(木)18:30~
衆議院議員会館前

5/ 3(水・祝)憲法集会
有明防災公園
http://kenpou2017.jp/information/0503/
清瀬駅10:30集合で行きます。小野塚さんが市民の会の旗を持って立っています。
総がかり目標10万人です!
是非、ご一緒に。

5/ 9(火)12時~
衆議院議員会館
13:30~院内集会
衆議院議員会館 会議室

できる所で参加して下さい。乗る電車等の詳細は順次お知らせします。

なお、上記の他に勉強会や集会など、全国で様々なイベントが企画されています。以下のサイトに沢山掲載されていますので、みなさんのお住まいの近くでも、やっているかもしれません、参加されてみては如何でしょうか。

【共謀罪反対イベント情報一覧】サイト
http://netarob.wixsite.com/himitsu-kyobou/blank-2

 
 
 
 

補足情報:

以下のサイトでは、衆議院法務委員会の傍聴の案内と、前日までに連絡すれば傍聴の便宜を図ってくれるようです。

https://www.kyobozaino.com/%E5%82%8D%E8%81%B4%E6%A1%88%E5%86%85/
●傍聴のご案内:共謀罪反対で頑張る野党議員との連帯をこめて、また与党に市民の共謀罪廃案の熱意を示すために衆議院法務委員会の傍聴をしましょう。
●衆議院法務委員会は、火曜、水曜、金曜と3日間開かれます。
●傍聴を希望される方は、法務委員会前日の24時までに下記携帯にお電話をください。

とのことです。詳細は上記サイトでご確認ください。

なお、一般的な衆議院の本会議や委員会の傍聴に関しては、以下のとおりとなっています。

【衆議院】ホームページ内の「傍聴の案内」ページ
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/tetuzuki/bouchou.htm

反原発、現政権、北朝鮮

先日(4月15日)の午後、『なくそう原発清瀬の会』5年間の経過報告、ということで、集会があり、参加してきました。
参加者は、計32名でした。一昨年度、実施された福島被災地バスツアー時の映像をプロジェクターを使って上映し、これまでの活動を振り返るとともに、上映のあと、感想や意見を述べ合うというものでした。

ここに書くのは、その報告ではなく、集会を踏まえて私(事務局H)個人が感じた、主に反原発と現政権と北朝鮮に関することです。

近々、北朝鮮が6度目の核実験を準備していて、それに対しトランプ米大統領は臨戦態勢の構えで空母を朝鮮半島に差し向けています。
ICBMの開発および核弾頭の小型化が進んでいる北朝鮮は、早晩、アメリカ本土を直接攻撃できるようになるだろう、とアメリカが現実の脅威に感じ始めた結果と言えます。

安倍晋三首相はアメリカの態度を支持したうえで「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」などと根拠のない煽りかたさえしています。

北朝鮮ミサイル「サリン弾頭可能」 安倍首相 2017/4/13 13:39
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H16_T10C17A4EAF000/

これに対し、「アメリカの行動次第では韓国や日本のアメリカ軍基地も攻撃の対象にする」と北朝鮮は公言しています。

「超強硬的対応」日韓の米軍基地も反撃対象と警告(2017/04/15 05:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000098683.html

にもかかわらず、日本の人々はそれほど危機感を感じていない、すくなくとも私の身のまわりの雰囲気ではそう感じられます。
口に出さなければ災厄は何事もなく頭上を通り過ぎてゆくだろう、という誤った言霊根性が、やはりこの国を覆っているようにも思えます。

ところで、この現内閣の強気の態度を受けて、内閣支持率は上昇しています。

「安倍内閣の支持率は60%(前回56%)、不支持率は29%(同33%)。北朝鮮への脅威を「大いに感じる」とした人に限ると、支持率は64%に上った」

米の対北圧力「評価する」64%…読売調査
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170416-OYT1T50104.html

「これは読売新聞の調査結果にすぎず信用できない」という人も居ますが、私は現実をしっかり見るべきだと思います。
安倍内閣を支持する側の、大勢の言い分としては次のとおりかと推測します。
「いままで“話し合いで解決”とか弱腰の対応を取っていたから、北朝鮮を増長させ、現在の状況にまで悪化した」と。

ところで、共産党の志位委員長は4月13日に、以下のとおり発言しています。

「米国は、国際社会と協調して、経済制裁の厳格な実施・強化を行いながら、北朝鮮との外交交渉に踏み切り、外交交渉のなかで北朝鮮の核・ミサイル開発の手を縛り、それを放棄させるという選択肢こそとるべきである」

米国は軍事的選択肢をとるな──外交交渉のなかで北朝鮮の非核化を
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/04/post-743.html

しかし、「経済制裁の厳格な実施・強化」は戦前の日本を連想させます。ABCD包囲網で追い詰められた結果、自暴自棄な太平洋戦争に突入していったさまが、いまの北朝鮮と重なって見えてしまうのです。

今日の集会に参加された方の共通の願いは「原発は絶対に無くしてほしい」というものだと思います。私の見方ですが、原発をなくすには、三つの課題をクリアしなければなりません。
ひとつめは、原発に代わる電力の創造。これは特に3.11のあと、急速に発達した様々な自然・再生可能エネルギーがあります。確かに、たとえば、風力発電にしても自然や風光を破壊するというデメリットもある程度は含みますが、「原発のリスクから解放される」という途方もないメリットとは、比べようもないものだと思います。なので、この課題は現状でクリアできている。
ふたつめは、利権の問題です。いわゆる原子力ムラが生み出す利権と、大手の広告代理店が世論を誘導するさまは、本間 龍さんの『原発プロパガンダ』(岩波新書) に如実に描かれています。
三つめは、原発の技術はいつでも核兵器の開発に転用できるという、原発がそのままこの国の安全保障に繋がっている、という側面です。
核を保有している中国や北朝鮮と、では、いったいどのように対峙すればよいのか、という問題。
「平和外交で」というのが共通した答えだと思います。しかし、いまはそのような抽象的な言葉は、(これはあくまでも私の個人的見方ですが)かえって一般の人々の心を離反させ、極右的な方向へ誘導してしまうものになってはいないでしょうか? そして、それらの人々が日本会議のような組織の土壌になっている、と。

平和外交は私も大賛成です。ただし、キーワードではなく、具体的かつ現実的なものとして語られない限り、それは逆効果しか生み出さない。これが現状だと思います。
集会では、未曽有の出来事であったはずの福島原発の過酷事故の記憶さえも、すでに風化してきている、という主旨の発言もありました。
私は、やはり、もっと深く掘り下げる努力をしないといけないのだと思います。従来の用語でいえば「活動を展開する」または「運動を深化させる」でしょうか? とにかく、いまはそれ(昔の用語でいえば「総括」でしょうか?)が欠けているように思えます。