【アンケート結果】失われゆく沖縄の自然 〜辺野古の海・高江の森〜写真展

「辺野古の海・高江の森 失われゆく沖縄の自然」写真展

観客アンケート集計

(★は事務局のコメント)

  • 実施:2017年6月12日(月)~18日(日)の7日間
  • 場所:西武池袋線清瀬駅北口 西友4階クレアギャラリー
  • 方法:アンケート用紙(別紙B5片面1枚)を会場側面のテーブルに置き、その場で書いて回収箱に投函してもらう。
  • 回収総数:45人/観客総数 約360人(推計)
    ・性別  男(10人)、女(21人)、不記載(14人)
    ・年代  30代(1人)、40代(6人)、50代(8人)、60代(15人)、70代(13人)、80代以上(2人)

★総観客数とアンケート回収率
会場は、駅前複合ビル4階の公開通路左右壁面(各10メートル)を展示スペースとするもので、フロアには書店、英会話スクール、市立図書館分館などがある。観客はたまたま通りがかりに写真展会場を通るケースが多かった。観客数の正確な計測はしていないが、会場で足を止め「展示を熱心に見入っていた人」の数を時間帯別に目視で数え、それを基に全体を推計したところ、360人を優に越える結果となった。アンケート回収率は約12%に留まった。


■調査結果 (カッコ内の数字は回答数)


質問1)この写真展をどこで知りましたか?

回答

  • 通りがかり(15)  知人から(8)  チラシ(4)
  • 市報(4)  SNS(2)  アサココ(2)
  • 東京新聞(1)  ポスター(1)  家族から(0)

★「通りがかり」が多いのは場所柄で、「図書館へ来て」「西友に来て」「通勤途中」など具体的に書いた回答もあった。

★「家族から」がゼロだったのは、社会的要因によるものか、単に回答総数が少なかったためか、不明である。

★新聞主要5社にネットで情報掲載を依頼したが、取材・掲載は東京新聞のみ(武蔵野版)。東京新聞を見て近隣の市や都内から来た人がかなりいた。尚、内容からみてアカハタや聖教新聞などへも取材を依頼すべきだった。

★地域情報紙の清瀬市報、アサココ(朝日新聞折り込み)を見て来た人も、実際には回答数をはるかに越えていると思われる。清瀬市の施設や街頭の掲示板にきめ細かくポスターを掲示したが、これも回答数には表れていない。

質問2)辺野古や高江の現状についてどう思いますか?(いくつでも)

回答

  • わからない〔 よく知らない(7)   判断できない(2)   その他(4) 〕
  • しかたがない/理由は・・・ (回答無し)
  • 基地を沖縄だけに押し付けてよいか?〔 そう思う(1)  思わない(39) 〕
  • 国民全体で考えるべき 〔  そう思う(39)  思わない(1) 〕
  • アメリカと交渉して別の方法を考えるべき 〔 そう思う(34)   無理(3) 〕
  • “自然”は時間がたてば・・・〔 復活する(3) 破壊が進む(26) わからない(9) 〕

★答えを誘導する質問となってしまい、もっと本音を聞き出す質問を工夫すべきだった。

自由記述 (アンケート回答欄の欄外に書かれていたもの)

  • 基地は日本から出て行ってもらいたい。日本全体にとって危険。(60代女性)
  • 沖縄を思って下さってありがとうございます。(50代女性)
  • (自然は)一万年単位では復活するが、100年単位では破壊が進む。(40代)
  • 北朝鮮はいちばんに沖縄を(ねらう)。アメリカの基地が多いので第二の悲劇が起こる。(70代女性)
  • (沖縄は)アメリカによって生活している人たちがいるため(どう考えたらよいか)分からない。(60代女性)
  • 自然豊かな、しかも貴重な動植物がいる高江を壊したり、辺野古の海を汚すなんて許せない! もっともっと国民に知ってもらうことが大事かな。(70代女性)
  • 子どもたちに自然を残していくことが大切だ!!(50代女性)
  • 議員が年寄りばかりで右向け右だから国民は選挙の時、良く選んでほしい。他の国民(特に若者)は無関心が多い。沖縄の現状を見てほしい。飛行機の騒音が激しいと思う。(60代)
  • (沖縄の現状について)現場に行ってみたい。(70代男性)
  • 練馬でも沖縄を考える会をやっています。(50代女性 )
  • 公共の場所でこのような写真展が出来る清瀬はいい町だ。(東村山40代)
  • 誇れる国とは、武力を決して行使しない国です。自衛隊の災害救助活動にはとても感動します。(40代)

★自由回答が多かったのは、会場にイスとテーブルを用意したことが功を奏したのだろう。

以 上


アンケート結果は次の企画・計画に生かしたいと思います。ご協力ありがとうございました。

2017/07「失われゆく沖縄の自然~辺野古の海・高江の森~」写真展実行委員会

【声】失われゆく沖縄の自然 〜辺野古の海・高江の森〜写真展

写真展
失われゆく沖縄の自然
〜辺野古の海・高江の森〜

2017年6月12日〜18日の写真展の期間中、小学生から高齢者まで男女45人の方々に感想や意見をお寄せ戴きました。以下に、原文のまま内容別に分類して紹介させて戴きます。(分類タイトルは仮のものです)

観客からのメッセージ

■美しい沖縄

  • びっくりしました
  • きれいだね とてもすてき…
  • いきものがいっぱいいる「うみ」だいすきだよ。
  • きれいでした。♡ありがとう。
  • 沖縄がこんなに美しいところだなんて知りませんでした。
  • 生き物の力はすごいと思った。沖縄は美しい
  • 私はまだ沖縄に行ったことがありません。この目でこの自然を見たい 何としても残したい

■残したい・守りたい

  • このかけがえのない沖縄の自然を大切にしたい!! こんなにも美しい!!
  • 沖縄の自然遺産に賛成です! きれいな海のこしたいです!
  • 沖縄の自然守る
  • この美しい海を壊してはいけない。いつかこの美しい海を見に行きたい。
  • わたしたちの海はそのままにしておいて!
  • 沖縄でダイビングしました とってもきれい この自然を残したい 軍事は平和は守れない!!
  • この美しい自然 神様からの贈り物 軍事基地建設は神、人類への大いなる冒涜なり
  • こわした自然はもどりませんよ.
  • 自然はこわれたらもどりません 小さい声もたくさん集めて 大きな力に
  • 自然を破壊してしまったら そこに集まっている生物の命も失ってしまう。地球は人間の思いどうりにはいかない
  • 森は海へつながっている だから森をこわさないでネ!
  • 「緑の森」「青い海」をなくさないで !! 我が故郷をこわさないで!!
  • 美しい自然が壊されるのはつらい 人の心も壊していくこの日本

■基地と自然破壊

  • 沖縄へ行ってみたい! 自然を守りたい 何のために基地があるの?
  • 沖縄に基地はにあわない!自然がよい。
  • 基地はいらない!!!
  • 沖縄の自然は本当にステキです! 沖縄に基地は似合わない。観光で充分幸せに生活できる!
  • 基地建設 絶対!反対します。
  • 沖縄だけに責任を押し付けてはいけないと思う
  • チョウチョ大好き オスプレイ嫌い!
  • オスプレイに 大好きな昆虫を殺させないで!
  • 返還後の沖縄への 米軍基地押しつけにびっくり。
  • 基地があると 逆に危険になると思う。
  • 沖縄に生まれ21年間住んでいましたけど、はずかしい話、この辺野古、高江の森へ行ったことなし。俺も沖縄人です。あまりにも基地が多過ぎる 何とかして<叫んでいます>
  • オキナワ(沖縄)はまだまだ戦後ではなく、戦中なんだと思います。とても美しい島です。未来、後生にそのままの姿を残したい。米軍基地はいらない!!

■怒りと願い

  • きれいな地球 沖縄の海をよごさないでほしい! 人の心をふみにじり 生き物たちの命をうばう米軍がにくい。もっと平和であってほしい。地球上の全ての生き物にとって。
  • 何万年という地球の生命の営みの中で作られた自然の大切さ、貴重さ、それを基地なんぞで破壊する人間のおろかさ、許されないことです。人類の犯す大きな罪です。許せない!
  • 海の自然、沖縄 この美しい自然を人間が壊す。こんな事があっていいはずはない。日本の首相はいとも簡単にアメリカの言いなり、許されるものではない、何度でも基地は反対です。
  • 私は一度も日本の土地でも沖縄に行った事がありません。でもこの美しい海をなくすことはゆるせません。アベさんもゆるせません、アベさんやめて下さい。
  • アベはこのことを 知ってるのか!
  • 自然破壊に率先して力を貸す政治家は恥を知るべき
  • 国民がもっと沖縄の事を知ってほしいです! 77才女性です
  • 宇宙レベルで全てを見わたすことでしょう。私たちは何を残せるか
  • あえて 何も言いません but みんな仲よく人間どうし
  • 沖縄の方たちも それ以外の方たちも 仲良く生活できたらいいですね。

■これから

  • 生きとし生けるものの命と人間を守ることと 戦争のための基地建設に反対することは同義です。すばらしい自然をいつまでも…
  • 辺野古の海を守るため沖縄では連日すわりこみ行動をしています。今年はまだ行けませんが、秋には、と思います。共謀罪法がとおり、ますます暴力的な弾圧が予想されます。写真展ありがとうございます。
  • 生き物がゆるやかに生きている写真展をありがとうございます。自然の恩恵のもとで、今あることを感謝しています。が、中には権力の名のもとに環境破壊を続け、地球破壊にまで及ぼす輩がいます。今、人間の傲慢を感じ、涙してします。心ある人々と力を合わせて、生物の命を、共存共栄の世界をまもりたいと思います。

以 上

2017.07.10(文責:写真展実行委員会)

反原発、現政権、北朝鮮

先日(4月15日)の午後、『なくそう原発清瀬の会』5年間の経過報告、ということで、集会があり、参加してきました。
参加者は、計32名でした。一昨年度、実施された福島被災地バスツアー時の映像をプロジェクターを使って上映し、これまでの活動を振り返るとともに、上映のあと、感想や意見を述べ合うというものでした。

ここに書くのは、その報告ではなく、集会を踏まえて私(事務局H)個人が感じた、主に反原発と現政権と北朝鮮に関することです。

近々、北朝鮮が6度目の核実験を準備していて、それに対しトランプ米大統領は臨戦態勢の構えで空母を朝鮮半島に差し向けています。
ICBMの開発および核弾頭の小型化が進んでいる北朝鮮は、早晩、アメリカ本土を直接攻撃できるようになるだろう、とアメリカが現実の脅威に感じ始めた結果と言えます。

安倍晋三首相はアメリカの態度を支持したうえで「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」などと根拠のない煽りかたさえしています。

北朝鮮ミサイル「サリン弾頭可能」 安倍首相 2017/4/13 13:39
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H16_T10C17A4EAF000/

これに対し、「アメリカの行動次第では韓国や日本のアメリカ軍基地も攻撃の対象にする」と北朝鮮は公言しています。

「超強硬的対応」日韓の米軍基地も反撃対象と警告(2017/04/15 05:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000098683.html

にもかかわらず、日本の人々はそれほど危機感を感じていない、すくなくとも私の身のまわりの雰囲気ではそう感じられます。
口に出さなければ災厄は何事もなく頭上を通り過ぎてゆくだろう、という誤った言霊根性が、やはりこの国を覆っているようにも思えます。

ところで、この現内閣の強気の態度を受けて、内閣支持率は上昇しています。

「安倍内閣の支持率は60%(前回56%)、不支持率は29%(同33%)。北朝鮮への脅威を「大いに感じる」とした人に限ると、支持率は64%に上った」

米の対北圧力「評価する」64%…読売調査
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170416-OYT1T50104.html

「これは読売新聞の調査結果にすぎず信用できない」という人も居ますが、私は現実をしっかり見るべきだと思います。
安倍内閣を支持する側の、大勢の言い分としては次のとおりかと推測します。
「いままで“話し合いで解決”とか弱腰の対応を取っていたから、北朝鮮を増長させ、現在の状況にまで悪化した」と。

ところで、共産党の志位委員長は4月13日に、以下のとおり発言しています。

「米国は、国際社会と協調して、経済制裁の厳格な実施・強化を行いながら、北朝鮮との外交交渉に踏み切り、外交交渉のなかで北朝鮮の核・ミサイル開発の手を縛り、それを放棄させるという選択肢こそとるべきである」

米国は軍事的選択肢をとるな──外交交渉のなかで北朝鮮の非核化を
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/04/post-743.html

しかし、「経済制裁の厳格な実施・強化」は戦前の日本を連想させます。ABCD包囲網で追い詰められた結果、自暴自棄な太平洋戦争に突入していったさまが、いまの北朝鮮と重なって見えてしまうのです。

今日の集会に参加された方の共通の願いは「原発は絶対に無くしてほしい」というものだと思います。私の見方ですが、原発をなくすには、三つの課題をクリアしなければなりません。
ひとつめは、原発に代わる電力の創造。これは特に3.11のあと、急速に発達した様々な自然・再生可能エネルギーがあります。確かに、たとえば、風力発電にしても自然や風光を破壊するというデメリットもある程度は含みますが、「原発のリスクから解放される」という途方もないメリットとは、比べようもないものだと思います。なので、この課題は現状でクリアできている。
ふたつめは、利権の問題です。いわゆる原子力ムラが生み出す利権と、大手の広告代理店が世論を誘導するさまは、本間 龍さんの『原発プロパガンダ』(岩波新書) に如実に描かれています。
三つめは、原発の技術はいつでも核兵器の開発に転用できるという、原発がそのままこの国の安全保障に繋がっている、という側面です。
核を保有している中国や北朝鮮と、では、いったいどのように対峙すればよいのか、という問題。
「平和外交で」というのが共通した答えだと思います。しかし、いまはそのような抽象的な言葉は、(これはあくまでも私の個人的見方ですが)かえって一般の人々の心を離反させ、極右的な方向へ誘導してしまうものになってはいないでしょうか? そして、それらの人々が日本会議のような組織の土壌になっている、と。

平和外交は私も大賛成です。ただし、キーワードではなく、具体的かつ現実的なものとして語られない限り、それは逆効果しか生み出さない。これが現状だと思います。
集会では、未曽有の出来事であったはずの福島原発の過酷事故の記憶さえも、すでに風化してきている、という主旨の発言もありました。
私は、やはり、もっと深く掘り下げる努力をしないといけないのだと思います。従来の用語でいえば「活動を展開する」または「運動を深化させる」でしょうか? とにかく、いまはそれ(昔の用語でいえば「総括」でしょうか?)が欠けているように思えます。

ドキュメンタリー「シェーナウの想い」

おはようございます。事務局のHです。
先日、清瀬けやきホールにて、「なくそう原発 清瀬の会」さん主催のイベントがあり、他の事務局メンバーも何名か行かれたようですが、私は参加できなかったので、「シェーナウの想い」だけ、ユーチューブで観させてもらいました。これはその感想です。

2008年製作のドイツ映画で、日本語字幕が付いています。ドイツの小さなシェーナウという市の住民グループが、チェルノブイリの原発事故をきっかけに、自分たちで脱原発を実践しようと、電力供給会社を立ち上げるまでの軌跡が描かれています。

なんとも夢のような話ですが、実話です。どうしてシェーナウではこんなことが出来たのか。以下は私の勝手な成功要因の分析です。

・他の街よりも、より危機感を持った住民が何名か居た
 これは、たまたま、かもしれません。シェーナウでは起き、他の同じような市では起きなかった。

・小さな街だった
 シェーナウは人口2500人ほどの小さな街で、住人のほとんどはお互いが顔見知りだったようです。

・スモールスタートで始めた
 最初は、食べ物の安全性など現状をみんなに知ってもらおうということで「情報スタンド」というのを始めますが、他の住民からはいぶかしげに見られたそうです。そのあと、チェルノブイリの子供たちへの支援や、「反対するだけでなく、前向きなこともしていこう」ということで「節電をしよう」キャンペーンを始めるなど、実際の行動を続けてゆきます。

その他、ドイツ人は根が真面目だから、とか、他の要因もあるかもしれません。
もし、この映画をご覧になった方が居られましたら、是非、この記事のコメント欄へ、ご感想をお聞かせください。

きよせ市民の会では、3月18日に「太陽の蓋」の自主上映会を行います。「シェーナウの想い」とは全くアプローチが異なりますが、これからの電力、エネルギー政策、未来を考えるうえで、どちらの映画も必見だと思っています。

(おさらい)過去の衆院選結果について考える

来るべき衆院選に向けて、以下、東京20区に絞って各種リソースを張ってゆきます。

● 2014 衆院選 読売新聞のサイト

● 2012 衆院選 読売新聞のサイト

● 2009 衆院選 読売新聞のサイト

たとえば、直近の2014年の衆院選の、東京20区の結果は以下のとおりでした。

得票数  (得票率)
110,273 (52.1%)  木原 誠二 (きはら せいじ) 自民
51,362  (24.3%)  竹田 光明 (たけだ みつあき)民主
49,902  (23.6%)  池田 真理子(いけだ まりこ) 共産

こうしてみると、東京20区は野党共闘が実現すれば充分に勝てる見込みのある選挙区だと見て取れるのではないでしょうか?
ただし、私が注目したいのは、ここには出て来ない数字、つまり有権者全体で見て、これら候補者の支持率はどうだったか、という点です。失礼ながら、どの候補者であれ、たいした数字にはならないはずです。
つまり「どうせ誰が議員になっても同じだ」「政治なんか関わりあうだけで胡散臭い、汚らわしい」という意識が潜在的に存在しているのではないか。
そこにリーチできないのなら、極端な話、仮に野党共闘で勝てたとしてもあまり意味のない(一過性の、結局は「お上」に頼るメンタリティから抜け出せない)ことだと、個人的には思っています。

*******************************

さて、以下は総務省のHPに載っている、過去の衆院選、参院選の投票率の推移です。

2012年の衆院選では59.32%、2014年の衆院選では実に52.66%という戦後最低の投票率でした。

そこで、東京20区の各市のホームページにて詳細を確認してみました。

清瀬市
東久留米市 ←東久留米市がアップしている資料に記載されているのですが、東京20区全体の投票総数220,555に対して無効投票数が9,018もあるなんて、凄いなあ…
東大和市 ←東大和市は投票所ごとの投票数の一覧までアップされていて素晴らしい。
東村山市
武蔵村山市

エッセンスだけを抜き出してみると、こんな感じになります。

       当日有権者数  投票者数  投票率
清瀬市     60,403    34,051   56.37%
東久留米市   94,954    52,330   55.11%
東大和市    69,422    37,875   54.56%
東村山市   123,486    68,525   55.49%
武蔵村山市   56,684    27,783   49.01%

東京20区の投票率としては54.47%となり、全体の52.66%と比べれば高いほうだと言えます。
それにしても、武蔵村山市の投票率は、かなり低いですね・・・。

さて、これらの数字に対して、少し違った切り口で可視化してみましょう。

●「名無しの権兵衛」方式による架空の得票結果
【東京20区の当日有権者数:404,949】
得票数  (得票率)
193,412 (47.76%)  名無 権兵衛(ななし ごんべえ)架空
110,273 (27.23%)  木原 誠二 (きはら せいじ) 自民
51,362  (12.68%)  竹田 光明 (たけだ みつあき)民主
49,902  (12.32%)  池田 真理子(いけだ まりこ) 共産

勿論、組織票も集められるに越したことは無いですが、極端な話、そんなの期待しなくても充分に勝てるような気がしないでしょうか?
むしろ、野田幹事長の民進党や連合の一部がどれほど組織票を持っているか知りませんが、彼らを嫌って余所へ逃げて行った票がどれくらいあるか、想像してみることが必要です。それらはきっと、苦労して辛うじて繋ぎ留められ得た以上の票数に違いないと、私は確信する者です。
一体、私たちは先の東京都知事選や、ついこの前の2016衆院補選の、特に東京10区での残念な結果を、どう反省できたというのでしょうか?

という発言はここでは不穏当なので削除しますが、しかし、野党に期待するのではなく「市民共闘」で勝つ、という選択肢もあることを、ここでは力説しておきたいと思います。

と同時に、47%もの民意が示されていないなか、27%の得票だけで議員が選出されているという現実にこそ、眼を向けるべきでしょう。

9月10日の会議で行われた現状分析を共有します

こんばんは。きよせ市民の会ホームページ担当のHです。

昨日の事務局会議では、出席者(十数名)の間で様々な意見交換が行われ、現在の情勢についても話し合うことが出来ました。
「現状分析」なんて悠長なことをしている場合じゃないでしょ? 2015年安保法案の強行採決から早くも一年が経とうとしていたり、高江ではヘリパッド建設阻止を巡って闘いの最中だというのに?
という見方もあるでしょうか、現状分析をして原因を探れば、どう対処することが有効か、という答えを見出せるやもしれません。

さて、意見交換で出てきたキーワードは次のとおりです。
北朝鮮の核実験。衆議院東京10区の補選。東京都知事選の反省。高江の機動隊員。定時制高校廃止と軍事研究が解禁される大学。原発と経済のこと。日本会議と日本人のメンタリティ。憲法のこと。
けっこうバラバラな話題に見えますが、みんな繋がっています。
(なお、以下は、あくまでも私なりの整理になりますこと、ご留意ください)

【核、原発、国際社会】

東日本大震災のとき、福島第一原発の事故により、危うく東北・関東周辺を含め人が住めない事態になりかねなかった2011年の人々の気持ちは限りなく原発ゼロに近かったはずですが、喉元すぎれば熱さを忘れる習性か、いまや原発推進の流れに様変わりしています。
電気は足りている、でも、経済を立て直すには原発も必要だ、という理屈であったり、あるいは、安全保障の要としていつでも核を保有できるようにしておくには原発を残しておかなければならない、という本音であったり、あるいは、一説にはウランビジネスで巨大な利権(ロスチャイルド系のリオ・ティント・ジンク社)が存在していて止められないのだ、とも言われています。
一番の理由は、判然としません。

国際情勢も同様です。先日の北朝鮮の核実験は、確かに日本にとっても脅威ですが、マスコミは号外を発行したり必要以上に危機感を煽っているように見えます。「北朝鮮は何を考えているか分からん、だから日本も自衛隊を軍隊化するとともに核武装して備える必要があるのだ」という方向へ世論を誘導するかのようです。
が、表向きには北朝鮮を非難するアメリカや中国も、もちろん核を保有しています。小学生には分かり易いそんな矛盾も大人になると分からなくなるようです。
国際社会も、あてにはならない。オバマ大統領も、広島では感動的なスピーチを行いましたが、行動が伴いませんし、例の「死神が空から降りてきた」というレトリックも戴けません。誰が、何のために落としたか、という点を誤魔化すのは良くありません。

私たちの住む清瀬市では、昭和57年に「非核清瀬市宣言」を行っています。

清瀬市ホームページ
http://city.kiyose.lg.jp/080/030/020/index.html

いま一度、この素晴らしい宣言の精神に立ち返り、市民レベルから今できることを模索したいと思うのです。

【安全保障問題、軍事産業、経済】

上述のように、原発は核開発のための技術や材料の保持という側面を持っています。そういう意味で、安全保障問題とも密接に繋がっています。経済も同様です。ここ1年ほどの流れとして、実質上の武器輸出が可能になるとともに、大学での軍事研究も解禁されようとしています。

京都新聞の社説
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20160817_4.html

このように、いろんな物事は繋がっているわけですが、安倍政権はある意味、惚れ惚れするくらいそれらを上手く廻しているように見えます。もちろん、悪いほうに、ですが。
なり振り構ってなどいられない、人殺し戦争軍事産業であろうとも、この国の経済を立ち直らせることができれば、と必死なのです。背に腹は代えられない、と。
経済は大切です。しかし、国が破れては元も子もありません。しかも、放射能に汚染されてしまっては、山河すら残らないのです。

ですが、昨今の趨勢を見ると「やはりアメリカに守ってもらわないといけない、そのために沖縄には今後も犠牲になってもらおう」というに留まらず、「日本も自衛のための核保持を!」とさえ言い出すのは時間の問題と思われます。
”軍隊も核も持たず、では、北朝鮮のような「(アメリカ曰く)無頼テロ国家」に、どう対応するつもりだ?”
そこは充分に検討しなければなりませんが、すくなくとも現在のマッチョイズム的な対応では解決にならないことは、世界最強国であるはずのアメリカの9.11以降の現実を見れば明白なのではないでしょうか。

【日本会議と日本人のメンタリティ】

東日本大震災と福島第一原発で疲弊した日本。それゆえ、そこからなんとか抜け出そうと、経済ではアベノミクスというカンフル剤が打たれ続けていますが、正直、覚せい剤と同じで体はもうボロボロの状態にあると思われます。にもかかわらず、テレビでは寧ろ「こんなにすごいぞ日本人」のような興ざめな番組が増えています。

社会が悪化すればするほど「それは何々のせいだ」とする言説に、人々は惑わされます。昔は良かった、たとえばそれは家族制度がしっかりしていたからだ、という「古き良き日本」という幻想をネタに、日本会議等の政治団体は過去の悪癖を復活させようとしています。
それは、あからさまに言えば「女子供は黙ってろ!」という、おっさん的なメンタリティです。実際の「おっさん」にも多いと思いますが、女性の中にも、櫻井や高市、稲田や小池など、この手のメンタリティに溢れる女性が目立ちます。

いったい安倍政権の本質はどこにあるのでしょう。
たとえば、私のこの一文が私の独創ではないように、現政権の偏った復古主義は現政権の独創ではありません。仮に安倍総理が明日誰かと交代しても、悪しき復古主義への回帰は止まらないでしょう。何がそれを駆動しているのか、正しく分析して患部を摘出するしかないのです。難しいことですが。

【憲法改正】

自民党を含め、それらの復古主義的勢力は、どのような憲法改正を狙っているのでしょうか?
当初は第9条だと言われていました。しかし、現時点では、本命は「緊急事態条項」の追加にある、と言われています。これを手に入れられさえすれば、好き勝手できるだろう、と。あるいは、憲法第24条でしょうか? 現在の個人>家族>国家という優先度をひっくり返して、国家>家族>個人、というふうにすれば、昔のように日本は良くなる! と、日本会議系の人々は、本気で信じています。そして、それは残念ながら日本人の従来のメンタリティにも非常に親和的なのです。日本人は本質的に全体主義的な民族だと常々私は感じます。

ですので、これは個人的な意見ですが、ただ単に護憲を唱えても上述の「悪しき復古主義」には勝てません。
憲法改正に対しては、様々な意見があります。たとえば、

・日本は9条を文字通り実行し、その姿勢を国連で訴えるべきだ。(柄谷行人)
「憲法9条」を巡って 意義問い直す 柄谷行人の刺激的な議論
http://www.nishinippon.co.jp/feature/press_comment/article/255647

・国連憲章を基調とした「非戦」を貫くための新しい憲法9条案。(伊勢崎賢治)
伊勢崎賢治氏の考える「10年後の憲法9条」
http://blogos.com/article/179470/?p=2

などです。共通しているのは「条文と現実の乖離が甚だしい現状を何とかしなければ」という認識だと思います。
反対だけしていても、人は動かない。実現可能かつ真に魅力あるストーリーが、いま、必要なのです。

結論は、まだありません。

ダッカのテロ、7人の日本人殺害の遠因(鈴木)

以下は「きよせ市民の会」メンバーに届けられた、ダッカのテロに対する考察です。
なお、当会広報担当の判断により記載を一部省略させていただいた箇所があります。

 恐れていたことが、ついに現実になってしまいました。このことを誰よりも一番強く感じているのは安倍首相でしょう。多数の日本人がダッカで殺されたことはもっと早くにわかっていたのにそれを発表したのが昨日の深夜過ぎになったということが、首相官邸が受けた衝撃の大きさを物語っています。
 1年半ほど前になるでしょうか。後藤健二さんと湯浅さんの二人がイスラム国に殺された時、その直接の原因は安倍首相がエジプトとイスラエルで行った不用意な発言にあると非難されました。石巻市復興を考える市民の会と私も同様に非難しました。安倍首相の思慮を欠いた軽はずみな発言は西アジア全体を旅する旅行者を危険に陥れるばかりではなく、アフリカや西アジアで働いている日本人技術者や商社マンをも危険にさらすことになると。
 私はその時、北アフリカと西アジアで働いている日本人が危ないと思っていました。しかし、事態ははるかに深刻だったのですね。イスラム国のテロがバングラデシュまで浸透していたとは気が付きませんでした。
 このことは一つの事実を示しています。もう世界中で安全な場所はどこにもないのだということです。イスラム国はいまイラクとシリアで追い詰められています。追いつめられた者は何をやるかわかりません。ですから、日本でもテロが起きないという保証はないのです。
 私が心配したことはわずか1年半で現実になってしまいました。7人の日本人が犠牲になった今回のテロは1年半前の安倍首相の発言に起因することは明らかですが、いまさら安倍首相の軽はずみな発言を非難しても、もう事態を元に戻すことは不可能です。せめて、日本でテロが起きませんようにと願うばかりです。
 世の中には、取り返しがつかないことがあります。イギリスが国民投票でEU離脱を決めたことがその例です。スコットランドや北アイルランドがEUに残りたいとしてイギリスからの独立を模索しています。イギリスはこれから大混乱に陥るでしょう。離脱を選んだイギリス人は思慮が足りませんでした。大半のイギリス人はこの選択を悔やんでいますが、賽は投げられてしまったのです。
 同じことが日本でも起ころうとしています。直近に迫った参議院選挙で改憲勢力が参院の三分の二を獲得してしまったら、日本もイギリスと同じように愚かな選択をしてしまう事になります。安倍晋三のような人間が首相でいることがいかに危険なことか、今回の事件は証明してしまいました。私たちはよく考えて思慮深い選択をしたいと思います。
 今回の悲惨な事件に対して、マスコミも野党も真の原因に言及していません。真の原因は、1年半前に安倍首相がエジプトで、「イスラム国と対峙する国々に2億ドルという援助を供与する」と発言したことによって「日本は十字軍に参加した(イスラム国と戦闘を行っている欧米列強の国々に日本が参加した)」と見られたことです。
 後藤健二さんがイスラム国の捕虜になっていることを知っていながらそんなことをいったのです、安倍首相は。そして、後藤さんは殺されました。
 安倍首相の、あの言わなくても良かった軽はずみな発言によって、日本はイスラム国と対決する欧米側の一国と見られてしまったのです。(中略)
 安倍首相の、あの軽挙妄動さえなかったら、日本とバングラデシュの友好関係からみて、今回テロリストたちは日本人を見逃したのではないかと私は思っています。7人の日本人は殺されることはなかった、もう一人の日本人も顔面を撃たれることはなかったと思っています、安倍首相さえいなかったら。
 マスコミは、このことをなぜ伝えないのでしょうか。野党はこのことをなぜ追求しないのでしょうか。自主規制がここまで浸透してしまったら、日本はすでに民主主義の国ではありません。ファシズムの国です。
 今度の参院選が最後の防波堤です。この防波堤が破れたら、日本は名実ともにファシズムの国になってしまいます。   鈴木

9月19日の強行採決を忘れない。

私たちは岐路に立っています!
9月19日深夜の強行採決を覚えてますか?
参議院選挙はとても大事です。
今まで通り普通に暮らしていけるように・・
今、選挙権を持っている大人として賢く行動したいですね。
SS

IMG_4056[1]
2015年9月19日23時頃
IMG_4042[1]
国会前集会のいつもの景色・あきらめないぞ!

「2015年安保から2016年選挙へ」の紹介

事務局員の友人から以下の情報が寄せられましたので共有します。

昨日、岩波の『世界』別冊「2015年安保から2016年選挙へ」が届きました。
ものすごく重要なことが書かれています。店頭で¥1000(税別)

その事をランダムにピックアップして紹介します。

共産党・志位和夫x生活の党・小沢一郎 対談より。

○次の選挙で安倍政権に勝てる唯一の方法は「野党選挙協力」である。それが出来るかどうかに全てがかっている。

○その根拠:先の参院選、自民党の得票率は僅か17%であった。

○逆に言うと、83%が自民党に入れていない。この数字を一本化して反自公に持ってくれば必ず勝つ。

○問題は、むしろ野党側にある。「共産党とは組めない。共産党は嫌いだし、小沢一郎はもっときらいだ」と言っていたら、一番喜ぶのは安倍さんである。

○野党統一候補に共産党がいるから票を入れない。小沢が嫌いだから入れないというのは「安倍さんの方がいい」
と言っているのと同じだということに気付かなければならない。安倍政権が大勝したあとで「やっぱり共闘しておけば良かった」と言っても遅い。

<友人注:今回の別冊の中で、小林節(慶応大学名誉教授)が「立憲政治の回復と野党共闘」という一文を寄せているが、主旨は上記と全く同じである>

○野党の選挙協力が出来なかったら、安倍政権は躍進するだろう。そうなったら、憲法改正はもちろんのこと、経済、福祉、雇用、原発、沖縄・・なんでもやり放題やり日本はめちゃくちゃになる。

○生活に直結する消費税増税は、野党が早く言わないとだめだ。安倍政権は必ず「増税延期」を言い出しますよ。
そうなると庶民は「やっぱり安倍さんでいいんじゃない」となりますよ。(小沢一郎)

<友人注:8カ月ほど前にNHKマイ朝ラジオ「社会の見方・私の視点」で、森永卓郎という経済評論家が「アベノミクスは7月の選挙前に破綻が明らかになる。そうしたら安倍さんは選挙に勝つために消費税増税を先送りするだろう」と発言して驚いたことを記憶しています。アナウンサーがびっくりして、発言を遮りました。その予言が現実のものとなり、今、水面下で準備されています。野党が言う前に言われてしまった感があります。

それから、17日の朝日社説で「消費税増税延期には反対。増税実施すべき。そうしないと福祉にしわ寄せが行くから」と主張していた。あぁ朝日は消費税増税賛成なんだと思いました。朝日にはがっかりです。「庶民の生活のために消費税増税は反対だ。増税しなければ福祉の財源が足りなくなるが、それは大企業の減税を取りやめ、むしろ増税し、一方で防衛費5兆円を削って補えばいい」となぜ言えいないのかと思います>

○野党の共闘を促すのは市民の声。ここで市民は声を上げなければならない。

以上です。

北海道・りんゆう観光 社屋に「脱原発垂れ幕」とともに「戦争法(安全保障関連法)を止める二千万人統一署

image
こんな垂れ幕があれば、きっと2000万署名は、やりやすいと思う。素晴らしい!