以下は「きよせ市民の会」メンバーに届けられた、ダッカのテロに対する考察です。
なお、当会広報担当の判断により記載を一部省略させていただいた箇所があります。
恐れていたことが、ついに現実になってしまいました。このことを誰よりも一番強く感じているのは安倍首相でしょう。多数の日本人がダッカで殺されたことはもっと早くにわかっていたのにそれを発表したのが昨日の深夜過ぎになったということが、首相官邸が受けた衝撃の大きさを物語っています。
1年半ほど前になるでしょうか。後藤健二さんと湯浅さんの二人がイスラム国に殺された時、その直接の原因は安倍首相がエジプトとイスラエルで行った不用意な発言にあると非難されました。石巻市復興を考える市民の会と私も同様に非難しました。安倍首相の思慮を欠いた軽はずみな発言は西アジア全体を旅する旅行者を危険に陥れるばかりではなく、アフリカや西アジアで働いている日本人技術者や商社マンをも危険にさらすことになると。
私はその時、北アフリカと西アジアで働いている日本人が危ないと思っていました。しかし、事態ははるかに深刻だったのですね。イスラム国のテロがバングラデシュまで浸透していたとは気が付きませんでした。
このことは一つの事実を示しています。もう世界中で安全な場所はどこにもないのだということです。イスラム国はいまイラクとシリアで追い詰められています。追いつめられた者は何をやるかわかりません。ですから、日本でもテロが起きないという保証はないのです。
私が心配したことはわずか1年半で現実になってしまいました。7人の日本人が犠牲になった今回のテロは1年半前の安倍首相の発言に起因することは明らかですが、いまさら安倍首相の軽はずみな発言を非難しても、もう事態を元に戻すことは不可能です。せめて、日本でテロが起きませんようにと願うばかりです。
世の中には、取り返しがつかないことがあります。イギリスが国民投票でEU離脱を決めたことがその例です。スコットランドや北アイルランドがEUに残りたいとしてイギリスからの独立を模索しています。イギリスはこれから大混乱に陥るでしょう。離脱を選んだイギリス人は思慮が足りませんでした。大半のイギリス人はこの選択を悔やんでいますが、賽は投げられてしまったのです。
同じことが日本でも起ころうとしています。直近に迫った参議院選挙で改憲勢力が参院の三分の二を獲得してしまったら、日本もイギリスと同じように愚かな選択をしてしまう事になります。安倍晋三のような人間が首相でいることがいかに危険なことか、今回の事件は証明してしまいました。私たちはよく考えて思慮深い選択をしたいと思います。
今回の悲惨な事件に対して、マスコミも野党も真の原因に言及していません。真の原因は、1年半前に安倍首相がエジプトで、「イスラム国と対峙する国々に2億ドルという援助を供与する」と発言したことによって「日本は十字軍に参加した(イスラム国と戦闘を行っている欧米列強の国々に日本が参加した)」と見られたことです。
後藤健二さんがイスラム国の捕虜になっていることを知っていながらそんなことをいったのです、安倍首相は。そして、後藤さんは殺されました。
安倍首相の、あの言わなくても良かった軽はずみな発言によって、日本はイスラム国と対決する欧米側の一国と見られてしまったのです。(中略)
安倍首相の、あの軽挙妄動さえなかったら、日本とバングラデシュの友好関係からみて、今回テロリストたちは日本人を見逃したのではないかと私は思っています。7人の日本人は殺されることはなかった、もう一人の日本人も顔面を撃たれることはなかったと思っています、安倍首相さえいなかったら。
マスコミは、このことをなぜ伝えないのでしょうか。野党はこのことをなぜ追求しないのでしょうか。自主規制がここまで浸透してしまったら、日本はすでに民主主義の国ではありません。ファシズムの国です。
今度の参院選が最後の防波堤です。この防波堤が破れたら、日本は名実ともにファシズムの国になってしまいます。 鈴木
鈴木様、わたしも概ね同じことを思っていました。が、言葉に表すのは難しくて、、、
頷きながら読ませていただきました。投票日まで後4日しかありません。
EU離脱を決めた英国の選択は、国民の多くが真相を知らないまま投票をしてしまった為などと聞くと無責任な投票がとても悔やまれます。参議院選投票される有権者は今一度自分が投じる一票の意味を考えないととんでもない結果を生み出すことを知っておかねばいけませんね。