バングラデシュ人質テロ事件


当会のメンバー、齋藤さんがこちらのコメントで触れて
いるとおり、7月1日に起きたバングラデシュの人質事件、
日本人やイタリア人などを人質に取り、殺害するという凶行、
それは到底、許せないものです。
亡くなられた方々には、言葉もありません。
ただただ、ご冥福をお祈りするばかりです。

事件に関しては、いち早くISが犯行声明を出していますが、
その真偽については、まだ定かではないようです。
背後にISが存在しているか否かはともかく、犯人たちは何故
そのような残忍な行動に至ったのでしょうか。

報道によれば、武装集団がレストランを襲撃したとき、
銃声に交じって「私は日本人だ、撃たないで」という
声が聞こえたそうです。
従来の「日本人には危害は加えない」というイメージが逆に仇になった
とも言われていますが、中東やイスラーム世界に於いて日本に対する態度は
確実に変わってしまったのかもしれません。
それは、いつから? また、どうして?

インターネット上では、人々の意見が様々に飛び交っています。

・イラク戦争を支持した小泉政権こそ、日本人がテロに狙わられる端緒を開いた元凶
・集団的自衛権を行使できるようになった安保法制が、日本人に対するテロを呼び込んでいる
・イスラエルのネタニヤフに、テロとの戦いを安請け合いした安倍政権が招き寄せた災厄
・このまま日本は米国と共にイスラーム原理主義テロリズムとの戦いに突っ込んでいくのだろうか

世界は、そして日本は、いったいどこへ向かおうとしているのか。
この事件は、それを如実に物語っているように思えます。

昨年、2015年には後藤健二さん殺害事件がありました。
また、安田純平さんは現在もまだ人質に取られたままの状態にあります。

きよせ市民の会は、当サイトに掲げた「会の声明文」
ありますとおり、安保法制に反対を唱える立場です。
安保法制の是非を、いま一度、見直すためにも、
今回の事件は、冷静に、その背景から根本的に
考え抜かなければなりません。

すくなくとも、自衛隊や国防軍ではテロは防げず、
それらはむしろ憎しみを増幅させるものでしかない、
と、それだけは明確に言えるのではないでしょうか?
後世から見て、あの事件がターニングポイントだった、
と、ならないように。
そう、願わずには居られません。

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