(おさらい)過去の衆院選結果について考える

来るべき衆院選に向けて、以下、東京20区に絞って各種リソースを張ってゆきます。

● 2014 衆院選 読売新聞のサイト

● 2012 衆院選 読売新聞のサイト

● 2009 衆院選 読売新聞のサイト

たとえば、直近の2014年の衆院選の、東京20区の結果は以下のとおりでした。

得票数  (得票率)
110,273 (52.1%)  木原 誠二 (きはら せいじ) 自民
51,362  (24.3%)  竹田 光明 (たけだ みつあき)民主
49,902  (23.6%)  池田 真理子(いけだ まりこ) 共産

こうしてみると、東京20区は野党共闘が実現すれば充分に勝てる見込みのある選挙区だと見て取れるのではないでしょうか?
ただし、私が注目したいのは、ここには出て来ない数字、つまり有権者全体で見て、これら候補者の支持率はどうだったか、という点です。失礼ながら、どの候補者であれ、たいした数字にはならないはずです。
つまり「どうせ誰が議員になっても同じだ」「政治なんか関わりあうだけで胡散臭い、汚らわしい」という意識が潜在的に存在しているのではないか。
そこにリーチできないのなら、極端な話、仮に野党共闘で勝てたとしてもあまり意味のない(一過性の、結局は「お上」に頼るメンタリティから抜け出せない)ことだと、個人的には思っています。

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さて、以下は総務省のHPに載っている、過去の衆院選、参院選の投票率の推移です。

2012年の衆院選では59.32%、2014年の衆院選では実に52.66%という戦後最低の投票率でした。

そこで、東京20区の各市のホームページにて詳細を確認してみました。

清瀬市
東久留米市 ←東久留米市がアップしている資料に記載されているのですが、東京20区全体の投票総数220,555に対して無効投票数が9,018もあるなんて、凄いなあ…
東大和市 ←東大和市は投票所ごとの投票数の一覧までアップされていて素晴らしい。
東村山市
武蔵村山市

エッセンスだけを抜き出してみると、こんな感じになります。

       当日有権者数  投票者数  投票率
清瀬市     60,403    34,051   56.37%
東久留米市   94,954    52,330   55.11%
東大和市    69,422    37,875   54.56%
東村山市   123,486    68,525   55.49%
武蔵村山市   56,684    27,783   49.01%

東京20区の投票率としては54.47%となり、全体の52.66%と比べれば高いほうだと言えます。
それにしても、武蔵村山市の投票率は、かなり低いですね・・・。

さて、これらの数字に対して、少し違った切り口で可視化してみましょう。

●「名無しの権兵衛」方式による架空の得票結果
【東京20区の当日有権者数:404,949】
得票数  (得票率)
193,412 (47.76%)  名無 権兵衛(ななし ごんべえ)架空
110,273 (27.23%)  木原 誠二 (きはら せいじ) 自民
51,362  (12.68%)  竹田 光明 (たけだ みつあき)民主
49,902  (12.32%)  池田 真理子(いけだ まりこ) 共産

勿論、組織票も集められるに越したことは無いですが、極端な話、そんなの期待しなくても充分に勝てるような気がしないでしょうか?
むしろ、野田幹事長の民進党や連合の一部がどれほど組織票を持っているか知りませんが、彼らを嫌って余所へ逃げて行った票がどれくらいあるか、想像してみることが必要です。それらはきっと、苦労して辛うじて繋ぎ留められ得た以上の票数に違いないと、私は確信する者です。
一体、私たちは先の東京都知事選や、ついこの前の2016衆院補選の、特に東京10区での残念な結果を、どう反省できたというのでしょうか?

という発言はここでは不穏当なので削除しますが、しかし、野党に期待するのではなく「市民共闘」で勝つ、という選択肢もあることを、ここでは力説しておきたいと思います。

と同時に、47%もの民意が示されていないなか、27%の得票だけで議員が選出されているという現実にこそ、眼を向けるべきでしょう。

2016.11.28「つなぐ会」参加報告

11月28日に開催された「市民と野党をつなぐ会@東京」の第2回会合へ、きよせ市民の会の事務局メンバーが参加してきましたので、その報告をここに共有させて戴きます。

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昨日の「市民と野党をつなぐ会@東京」を 覗いてきました。概要報告です。
参加者数85名で25の衆院東京選挙区数ヶ所欠けていたようです。
会場は、中野区産業振興センター
20区は私以外、清瀬、東久留米、東大和から5名、18日の参加をお願いしておきました。
内容
①ミニ公演 高田健氏「市民運動と野党共闘」
 安倍政権の閉塞状況…南スーダン派兵、原発、TPP、雇用政策などなど
 安倍政権の矛盾の露呈…アベノミクス、日米関係、対中敵視政策、日ロ外交、原発売込など破綻
 だけれど高支持率は何故?…他に適当な人がいない、 他の政治家は頼り無い、 野党に力強さ無い

 2015年安保の反省、教訓として…政党にまかせておいてはダメだ、
 市民が市民として政治に参加する新しい市民運動の文化を確信

 今度の衆院解散は何時か…年末解散1月15日、通常国会冒頭解散2月19日 どちらも大安

 「立憲野党4党と市民」の大切さ…東京、福岡の補選、新潟知事選からも見えてくる
 課題は…全国各地に市民のプラットフォームを作り、市民が政治に参加する
 私たちの「希望」はここにある

②板橋区(第11区)「チェンジ国政!板橋の会」取り組み報告
 板橋区には下村博文(自)という強力な候補に2009年、2012年、2014年と負けている。
 2017年2月選挙を想定してタイムテーブルを作成した
 着目点  味方の陣営の強化だけではダメ、敵陣営の弱体化にも着手すべし
      ”夢=戦略” を示す…党派の利害、国家や民族の違い、敵味方にこだわらず普遍的なところ示す
      敵との闘いの「争点」を掲げる…誰にも共感、心に届くアピールを
      各々グループや個人、同じ目的で夫々の多彩なアプローチをする  
      自公政権の力をそぐ…リベラル陣営、創価学会の離反若手の発言権 
      勝っても負けても総括が大切 
 具体的に 区民の声反映した政策協定で野党と合意形成
      賛同者拡大、幅広く選挙参加の呼びかけ、各種情報発信 
      区内各地でタウンミーティング開催/かわら版で拡散
      市民候補者擁立の公開オーディション(自薦、他薦)の実施
      政党へアンケート/オーディションへ参加要請・政策協定の締結  
      投票率を高める展開
      下村博文の政治評価に基づくアンチキャンペーン
 
③会の目的、活動方針
 「立憲勢力の拡大、東京各地選挙で市民と野党の共同を進める」
 地域ごと、選挙を担う市民組織の横の連絡会
 議会選挙だけでなく各地域の首長選挙も含む
 参加は個人とし、地域の運動を担う人も個人として参加、議員も個人として  
 都内25の区夫々に世話人を設ける

 次回集会は1月15~20日のどこか

以上、雑駁ながら報告でした。

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2016.12.18 各市民の会ミーティングへの誘い

12月18日、きよせ市民の会では、他の市民の会(主に衆議院東京20区内で活動する)との連携を深めるため、以下のミーティングを企画しました。
東久留米市、東村山市、東大和市、武蔵村山市、および、清瀬市内で活動されている市民グループ・団体におかれましては、ご検討の上、是非ともご参加を戴けますと幸いです。
また、出来ましたら、他のグループ・団体へも、本企画についてご展開を戴けると有難く存じます。

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                       戦争法廃止きよせ市民の会

 安保法制(戦争法)廃止と衆院20区(東久留米、東村山、東大和、武蔵村山、清瀬市)の市民と野党共闘についての交流への呼びかけについて

 日頃から戦争法廃止と市民生活の向上のための、ご奮闘に敬意を表します。

 さて、安倍自公政権は、戦争法が立憲主義を否定し、11月15日には、南スーダンPKOに派兵している自衛隊に「駆けつけ警護」「宿営地共同防護」という新任務を閣議決定しました。

 戦争法廃止きよせ市民の会は、昨年、戦争法案が出されてからその危険性を市民に知らせるため結成され、戦争法廃止のため多彩なイベント等を行ってきました。

 同時に、戦争法を廃止するため、「市民と野党の共闘」もこの間追求し、参議院選挙で32地域の1人区、東京都知事選挙などに取り組んできました。戦争法を廃止するためには、衆議院・参議院で否決しなければなりません。

 17日には「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合会」(市民連合)と4野党の意見交換など交流も進んでおり、各地域でも推進をする必要があると考え、衆議院20区での「市民と野党共闘」をどのようにつくりあげていくか、各市で運動をしている団体と意見交換などを進めてまいりたいと思います。

 つきましては、多忙なところ恐れ入りますが、下記の通り行いたいと思いますので、よろしくご参加をお願いします。

                   記

1 日時

  12月18日(日)午後2時から4時まで

2 会場

  清瀬市生涯学習センター(アミュー6階)講座室1

3 協議する内容

  (1)各市の戦争法廃止・市民要求実現などの取組みの交流
  (2)衆院20区での「市民と野党共闘」の取組みの交流
  (3)その他

                 戦争法廃止きよせ市民の会
                 事務局 小野塚 洋行
                 電 話 080-3094-0219
                 メール choro_kisoemアットマークjcom.home.ne.jp
                 (スパム対策として@をアットマークと表記しています)

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11/19 事務局会議の概要報告

11月19日、午後に実施された事務局会議の議事概要を報告します。

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2016/11/19 13:30-16:00 事務局会議 議事録(於:中清戸地域市民センター)

●参加者:10名

●今の情勢をどう考える?

・新潟県知事選での米山さんの勝利
・東京10区、福岡6区の補選の結果
・その他、PKO派遣部隊に対する駆けつけ警護任務付与、トランプ大統領の勝利など

都知事選や衆議院補選からの教訓 → 期待とか、協力するだけでは上手くいかない。
市民が中心となって「野党共闘」を牽引し、仕切るくらいでなければ。

●報告事項

・20区の他団体との連絡状況の報告
・きよせの各団体との確認状況の報告

●近隣(主に東京20区)の他の市民団体・グループとの意見交換や交流、連携の試み

・まずは顔合わせミーティングを
12月18日(日)14:00-16:00 清瀬市生涯学習センター講座室1(清瀬駅前アミュー6階)

・呼びかけ文書について
市民が主体的に候補者を出してゆくor絞り込むことについても検討議題として明記してはどうか?
20区として集まる意味。何のために集まるのかという動機づけのためにも。

・共同(協働)の、何を柱とするか?
先の参議院選挙では東北は反TPPが功奏したとの分析。新潟の県知事選では反原発。
現職の自民党議員に対抗するための具体的な方策や連携。戦争法廃止の一点だけでは弱い?
太い柱を持たなければ。原点を見失うと、かえってギクシャクすることになり、上手くいかない。

・呼びかけ文書の修正案を今日中に流します
確定したら、みなさん、知っている団体に積極的に撒き連携を大きくしましょう。
(決してひとつに纏まるというのではなく、あくまでも市民グループ間での連携を目的とする)

●12/ 3(土)13:30-15:30 中里地域市民センター「お茶べりしまショ!」の実施について

・定員20名
・テーマは?
カラオケのリクエストカードみたいなのを何枚ずつか配って、書いてもらう。
それをもとに、大きなテーマどこに分けて話しあう。
年金、学校教育、保育園・・・・自分たちの身近な生活、暮らしの中のささやかな話題を。

●参加イベント

11/ 6(日) 座間宮ガレイさん勉強会(つなせん北多摩さん主催)
11/19(土) 清瀬駅前スタンディング

(予定)
11/23(水) オスプレイ配備反対大集会・デモ 13:30 福生市・多摩川中央公園
11/26(土) 第3回全国市民意見交換会 10:30-16:00 全日通霞ヶ関ビル8F
12/ 3(土) 「お茶べりしまショ!」 13:30-15:30 中里地域市民センター
12/17(土) 清瀬駅前スタンディング
12/18(日) 他団体との顔合わせミーティング 14:00-16:00 清瀬駅前アミュー6階

●次回の事務局会議

12月3日(土)15:30-17:00 中里地域市民センター(「お茶べりしまショ!」終了後)

以上です。

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2016.11.6 座間宮ガレイさん勉強会参加報告

きよせ市民の会ホームページ担当のHです。
11月6日の午後、つなせん北多摩さんのイベント「座間宮ガレイさん勉強会」に参加してきましたので、簡単にその報告をします。(なお、あくまでも私個人のフィルターを通したメモであり、若干、ニュアンスが違って居たりする部分があるかもしれませんこと、ご容赦ください)

@@@@参議院選の総括@@@@

最初に、参議院選の総括がありました。

「野党共闘候補者の得票数/野党4党の比例票」のグラフの分析。
単純な野党4党の票を集めたと仮定して、それよりも実際に、どのくらいの割合の得票を勝ち取ったか、というグラフで、つまりどの地域がどれだけ頑張ったか、勝因もしくは敗因は何だったか。

山形、愛媛などが特に伸びが良く、これは保守票をキッチリ取りに行ったと考えられるそうです。
ガレイさんの分析では、共産党が推薦を出していたか、単なる支持であったかによって、様相が異なっている。支持に留まったところが勝っているケースが多い。
共産党が前に出ないレベルでの支持が、丸く収まる、「保守の顔を立てる」という感じになった、と。
(共産党が前面に出てくると保守票が逃げる、とも)

野党の4党を足せば勝てる、というところはそれでOKだが、しかし足し算しても勝てない選挙区は保守票を取りに行かねばならない。あるいは、無党派層の取り込みを考えねばならない。

ユニークな取り組みを見せたのは、三重。みんなバラバラでも、向いている方向は同じ、という。市民連合三重の取り組みの素晴らしさ。(詳細はあとでネットで調べてみようと思います)
北海道では、前札幌市長の上田文雄さんの戦術が光っていた。市民からの信頼の篤い上田さんが敢えて嫌われ役を演じた。
今回の参議院選、愛媛以外は僅差で勝ちを得た。
来る衆議院選の小選挙区なら10~15くらいは、市民の頑張り次第で勝てるところもありそう、ということになる。

共産党は議席を伸ばせなかった。次点というところが多かった。
公明党が候補を立てて、共産党を落としにかかったのが要因。
当選ラインが上がっていた。自民と公明の票の受け渡しが巧かった。
ネット上などでは民進党への批判が強かったが、同じくらい、共産党への批判もあった(ただしこちらは表に出にくかった)。
民進党は連合に頼り過ぎと批判するが、議員個人からすれば自分を支えてくれた方を向くのは当たり前。
これまで支えてこなかった市民のほうを、いきなり向くことはない。

@@@@政治への向き合い方の違いを意識する@@@@

いままでの分類は、関心層か、無関心層か、だった。
さらに分類を追加してみる、ガッツリ層と、おっかなびっくり層に。
政治への関心が高く、行動にも参加する「ガッツリ層」。しかし、ガッツリ層は、あとに結びつかない。
週末を政治に費やすから友達も減る。
対して、関心はあるけど、よくわからないし・・・という「おっかなびっくり層」
おっかなびっくり層は、あとに繋がる。コミュニケーションスキルは高く、友達も多い。

おっかなびっくり層の特徴と利点:ひとりでは動かない、友達の誘いなら動く。
いままでリーチできなかった「普通の」人たちを呼びこんでくれる。
政治に時間を使っていない人は、他の趣味とかに時間を使っている、好奇心の強い人。
コミュニケーション力も高い。選挙も、コミュニケーションの積み重ね。

@@@@投票する意味@@@@

選挙、日本ではしっかり教わっていない。アメリカなどでは学校で模擬選挙の授業などをやる。
そこで、面白さと、意義を知る。日本では、それがない。

直感で良いから動いたほうが良い。なんでもいいから投票率を高く。
固定のガッツリ層だけでは、失政を評価したり、批判したりできず、次に、より良い方向への転換に、つながってゆかない。

1、おっかなびっくりでも、わかんなくても選挙へ行ったほうがいいよ
2、フェアであることが大切!!
3、みんなの前では自分の支持政党を言わない

まず、入り口は思いっきり低くする。そして、好奇心をくすぐる。
あれはダメとか、結論を先に行ってしまうと、頭も心も閉じてしまう。

自民党や公明党の良いところも言う。すべてフェアに説明することを心掛ける。
ガレイさんの勉強会には、友達に連れられてうっかり(?)自民党支持の人も迷い込む。
すると、「お前のことを全然誤解してた」という反応になる(で、自民系の情報も入るようになる)。

TPPでさえ素晴らしいところはいろいろある、と言ったうえで、でも私は反対だ、と。
最初から反対の理由を並べても、最初に結論ありきでは、相手は聞かない。

だいたい、こんな感じでした。

正直、考え方やアプローチが私と全く逆だと思いました。ガレイさんは、ご本人曰く、仏の境地ですべてを受け入れフェアに振るまおうとする。選挙に勝つために、選挙を愉しむために。
私は、バサバサ枝葉を切り落としたくてしょうがない性分。旗色を鮮明にして一直線にゴールに辿り着きたい。そうしなければ手遅れになってしまうし、遭難して朽ち果てるだけだと思うから。

でも、真逆だから、かえって清々しく感じ、また、とても参考になりました。いや、ほんとうに。

ガレイさん、有り難うございました。