「選挙ってなに? はじめの一歩」を聞いてきました(資料追記)


以下で報告しました勉強会のプレゼン資料を、主催者の「つなせん北多摩」さんから共有いただいたので、こちらにアップさせていただきます。
いま、ざっと読み返したのですが、供託金制度の説明の個所など、とても勉強になります!

供託金制度がない国では乱立候補を防ぐために、立候補するには、その選挙区の有権者から一定数以上の署名を集めることをルールにしている。

あと、ノルウェーの学校教育も、羨ましい限りですね…

プレゼン資料PDF
選挙ってなに?

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「選挙ってなに? はじめの一歩」

「つなせん北多摩 選挙勉強会 No.2」(たぶんNo.1は座間宮ガレイさんのかな)、サブタイトルが「公職選挙法を踏まえた勝つための実践ノウハウ」という催しに行ってきましたので、簡単に報告します。

日時:4月23日(土)14:00-16:00、場所は「コール田無」というところで、私(事務局H)には初めての場所、すこし迷いました…。

講師は桐山洋平さんという方で、おお、お若い! というのが第一印象でした。
第一部はその桐山さんがプレゼン説明。スライドで、日本における選挙の歴史や海外との制度比較、公職選挙法が如何に不可解で理不尽か(ここ私の主観的理解を含む)ということを話されました。

すこし休憩を挟んで、第二部では、青木さんという方(主催者の方?)と桐山さんとのセッションという形で進行。
主に青木さんが、選挙運動の支援経験から得た実践的な公職選挙法「対策」を語り、これが結構面白かったですね。
たとえば、

・半年前くらいからポスターを一軒ずつ頼みながら張ってゆく。一斉に張るのではなく、徐々にポスターが増えてゆくことで、勢いがあるように見える。

・誰も日常では政治の話などしないが、選挙対策事務所では政治の話ばかり。そういう意味では異次元を体験できる。

・選挙は大変。もう二度とやりたくない、と思うが、少し経つと、またやりたくなる。

・公職選挙法で規制されている「戸別訪問」は、あくまで不特定多数への働きかけに対してであり、「戸々別訪問」(青木さんの造語?)をも禁止しているわけではない。

など。そのあとの質疑応答のところだったか、いろいろと参考になる発言もありました。(以下は私の解釈であり、誤解があるかもしれませんので、あしからず)

・ビラ配りを迷惑に思う人が選管に訴えることでその行為も禁止の対象となる。要は市民が原因。
・戸別訪問の禁止は、迷惑という側面の他に、金品で買収する類の行為を禁止する目的も、源流のひとつとしてある。
・結局、我々の民度に応じたレベルの法律になっているということ。
・インターネットを用いた運動は、最近の考え方の流れとしては、個別に宛てたものはOKと解釈される。Webについても一人一人がそのサイトを見に来ていると解釈できる。

ということで、要約すると、規制または禁止されているのは、あくまでも不特定多数に向けた行為である、と解釈できるようです。
あとは、憲法の権利規定に基づいて判断すれば、そんなに「あれもダメこれもダメ」とはならない、ということでした。
(が、正直、選挙運動慣れしていない者に、その区分を付けるのは至難の業だと思いました)

参加者は、残念ながら少なめでしたが、最後の質疑応答のところで、公職選挙法の「キモ」がつかめたような気がしたので、ああ聞きに来てよかった、と思った次第です。

ということで、公職選挙法に興味を持たれた方は、原文にあたって見られるのも良いかもしれません。ただし、お勧めはしませんが。(だって、肝心の選挙運動とは何かという定義自体も書かれていないのに、それについて云々している法律だったりしますし…)
なので、調べるというよりも、うわあこんな内容なんだ、という興味でなら是非読んでほしいですね。

公職選挙法

なお、当日の桐山さんのプレゼン資料は、近々Web上にアップされるとのこと。僭越ながら、よく纏まっている資料でしたよ。

「「選挙ってなに? はじめの一歩」を聞いてきました(資料追記)」への3件のフィードバック

  1. 市民の会から何方かが参加してほしいね、と阿部さんと話してました。
    興味深く読みました。公職選挙法・・・って、不特定多数に向けて気をつければいいのね。
    くらいをまず、理解したところです。
    そのUPされる資料を見たらわかりやすいのか?複雑なのか?
    お知らせ待ちます。お疲れ様。

  2. 清瀬市民の会から参加していただきありがとうございます。
    私も昨年4月、市議候補の支援で初めて戦う立場の選挙を経験しました。
    青木さんが仰る様に、二度とやりたくないとの思いは、例えば電話作戦とか不慣れなことを臆面なくやらざるを得ないことが多くありますから。終盤での高まりとか開票所での興奮があり結果当選だから またやってみてもいいかな となるのでしょうか。
    今回は国政選挙ですから運動の詳細の判断は頼れる人が派遣されるのかな、なんてことも考えるのですが。

  3. 遅ればせながら興味深く読ませて頂きました。
    八王子市長選挙時に五十嵐陣営のチラシ折りちょこっと手伝った時に
    名前の書いてあるチラシは配っちゃいけないとか色々聴いて、理不尽な思いしか
    なかったんでちゃんと勉強したいです。
    こないだの北海道5区補選も委員会?に確認しながらやってたようで、
    微妙なとこは確認しながらやった方が良いのかもしれませんね。

阿部です。 へ返信する コメントをキャンセル

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