清瀬市議会傍聴ツアー(勝手)報告


ふと、思い立って清瀬市議会の傍聴ツアーに参加することにしました。ツアーの参加者は一名、つまり私(事務局H)ひとりです。
なぜ唐突に、そんなツアーを思い立ったかというと、たぶん、以下の動画を見てしまったからです。

20170313 UPLAN 東京衆議院25小選挙区、市民と野党が大集合!
https://www.youtube.com/watch?v=zHewK1xXdIQ&feature=youtu.be&t=5342

小金井市では「共謀罪法案の国会提出の中止」「沖縄高江の自然と住民の暮らし・安全を守る
」「横田基地へのオスプレイ配備の撤回」等を求める意見書が、それぞれ採択されたとのことです。
小金井市って、なんて素晴らしいところなんだろう。ひるがえって、我らが清瀬市はいったいどんな感じなのだろう? そこが出発点です。
で、市議会の直近の日程を市のホームページで確認してみると、

http://city.kiyose.lg.jp/130/index.html
3月22日 水曜日 午前10時~ 新庁舎建設特別委員会

とありました。で、さっそく見に行くことにしました。場所は清瀬市庁舎の4階、第2委員会室というところでした。

●清瀬市議会傍聴ツアー

第2委員会室の入り口手前が受付になっていて、そこで住所氏名を記入すると「貸出用」資料が受け取れました。表紙に「お帰りの際に、お返しください。」とあります。
傍聴者は私を含めると計5名でした。
時間となり、市議および市役所側の役職が入ってきました。総勢20~30人は居たでしょうか。(株式会社)大建設計の人も2名、オブザーバー(?)として来ていました。

この日の議事内容は以下のとおり、新庁舎に特化したものでした。

1、現在の進捗状況と今後のスケジュール
2、基本設計にかかわる与条件の方針
 ・新庁舎建設による庁舎機能分散化解消方針 資料1
 ・新庁舎建設における窓口整備基本方針 資料2
3、議会機能について
 ・議会機能の平面計画について 資料3
 ・議場と委員会室の共用について 資料4

その他A3資料「10年間の財政フレーム」

大項目ごとに、市役所側から説明があり、市議の方から質疑を行うというスタイルです。
特に質疑が集中したのは、議場と委員会室が共用することについて、でした。座席の配置が従来と異なりイギリス式になっているという点も問題視されていました。
対するに、市役所側の説明としては、財政や空間等の有効利用を考慮したものであり、また、共用しない場合は、議会中継システムを本会議場と委員会室の両方に配置することになり、そのコストを挙げられていました。(1セット2~3千万ほど掛かるそうです)
議会軽視との意見もある反面、限られた財政のなかで一定の評価はできる等の意見もあり、ここで意見調整のための休憩が挿まれました。
結局、議場の問題については、それぞれの会派で4月中に意見を集約し、その意見に基づき、再検討する、ということになりました。
委員会は、11時24分に終了しました。

●議事内容についての(あくまでも個人的な)感想

「10年間の財政フレーム」というA3資料に載っていた、人口推計(長期総合計画推計値)というのが興味深かったです。
全体としては人口減少、そのなかでも高齢者は増加するという妥当、かつ、厳しい想定となっていました。

議場を含む4階部分のセキュリティ確保が課題となっていました。セキュリティと言われると致し方ないという流れになるのですが、反面、利便性が低下するという観点も必要だと思います。4階には富士山が綺麗に眺望できるスペースができるようですが、そこが市民に開放されているようには図面上では見えませんでしたし。

財政の説明では、歳入について、消費税が10%となることを見込んだ数字になっていて、また、これまでの傾向から国庫支出金や都支出金の増加を見込んた推計になっていましたが、ちょっと数字が甘いんじゃないかなと感じました。(あくまでも個人的な感想です)

●ツアーそのものについての感想

さて、今回、初めて市議会を傍聴したわけですが、そもそも私はこれまでに県議会や都議会、国会も傍聴したことなんてありません。
なぜ、このように議会や政治に関心が薄いのでしょうか?(私だけ?)
おそらく、以下のことが原因にあるのではないかと思っています。
・学校では政治的なものは極力排除されて教育されてきた
・政治家なんて金権にたかるハエのようなものだ、とテレビで刷り込まれてきた

学校では、剣呑なものは避ける&建前ばかりの「中立性」が幅を利かせているがゆえに、政治的なものには蓋をされる環境が自ずと出来上がっているように思います。
また、テレビはポピュリズムの最たるものなので、数字のとれるスキャンダルを無条件に追いかける傾向があります。政治家の利権や収賄ネタは昔から大好物です。
ひとことで言えば、教育と民度の低さ、ですね。これは一朝一夕にはどうなるものでもないので、教育から、地道にすこしずつ改善してゆくしかないのでしょう。

一部の人からは、政治的無関心層を意図的に増産させる目的があるのだと邪推されていますし、実際、私もそのように思っています。

ところで、冒頭の小金井市のことですが、市のホームページで確認してみると、

平成29年第1回定例会議決結果
https://www.city.koganei.lg.jp/shisei/gikaijimukyoku/info/201701teikekka.html
誰がどの意見書に対して賛成反対したか、一覧で見れる。そこも素晴らしい点ですが、清瀬では実現できないことがなぜ小金井市で実現できているのか、その謎が簡単に解けてしまいました。自公の議席数が少なかったのです。
なあんだ、というのが正直な感想です。政党政治って、なんて下らないんだろう。あからさまな感想を言わせてもらえば、それに尽きます。
まあ、でもここで愚痴ってもしょうがないので、やっぱり足元から固めないといけないんだなあと思った次第。そのためには、やはり議会を身近に引き寄せることが先決。で、そのためには、今日も話題になった議会中継を、とりあえず簡易な形式でいいから、さっさとやってほしいものです。公開されることで議会の質も高まります。本格的なものは新庁舎が出来てからだとしても、それまではユーチューブやツイキャスで簡易に実施できると思うのですが・・・。

以上です。

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